ニュートラシューティカル「ナイアシントリプトファン」に含まれるナイアシンに期待できる効果
睡眠サプリメントで人気のニュートラシューティカル「ナイアシントリプトファン」が、さらにNMN(βニコチンアミドモノヌクレオチド)が配合されてリニューアルしていました。
ちなみに、NMNとは、ビタミンB3からつくられる物質で、あらゆる生物の細胞の中に存在していますが、現在、「若返りの効果が期待され、世界中で多くの注目を集めています。
なお、今回は睡眠サプリメントで人気のニュートラシューティカル「ナイアシントリプトファン」に含まれる「ナイアシン」について少し詳しく見ていきます。
ナイアシンとは
ナイアシンは、ニコチンアミドとニコチン酸の総称で、水溶性のビタミンB群の一種で「ビタミンB3」と呼ばれることもあります。
水溶性なので、水に溶けやすいという特徴がありますが、アルカリや酸、熱などには強いため、加熱が必要な調理においても、その成分が失われることはありません。
また、ナイアシンが体内で合成させる際には、トリプトファンというアミノ酸の一種が働きかけます。
ナイアシンの効果
ナイアシンは、神経系や消化器系、循環器系の働きを助ける働きや、補酵素としてエネルギーを代謝させ、三大栄養素を補助する効果が期待できます。
これらの働きは、お酒を大量に摂取した際に、アルコールを分解するためにも役立てられます。
また、不眠やストレス、抑うつや不安を感じやすいときにも効果的です。
大量摂取による副作用が報告されておらず、比較的一般的な食材から摂取することができることから、安全に摂取できるナイアシンですが、より効果を高めるため1日1回の摂取からはじめて、徐々に増やしていくという摂取方法が最も効果が高いとされています。
初期段階が25mgで、段階的に増やしながら、100mgまで増やすという摂取方法が効果が高いとして紹介されています。
ナイアシンを効率よく摂取できる食品
ナイアシンは、穀類やきのこ類、肉類、魚介類に多く含まれているため、摂取できる食材は豊富にあります。
ただし水溶性であるため、食材を洗っているだけでナイアシンが失われてしまう可能性がありますので、溶け出した水を利用できるような調理に適しています。
また、熱には非常に強いという性質をもっているため、焼いたり炒めたりする調理の場合、ナイアシンが失われることはないでしょう。
代表的な食材は、穀類だと米や米ぬか、きのこ類だと、まいたけが一番多く摂取できて、まいたけ100gあたりに68.9mgのナイアシンが摂取することができ、ほかの食材に比べても非常に効率よくナイアシンが摂取できる食材とされています。
肉類だと鶏の胸肉やささみ、豚のスモークなどが比較的多く含まれていますが、100gあたり30mg程度となっていますので、まいたけの含有量の多さが伺えます。
魚介類だと、たらこが100gあたり62,4mg、かつおが60.9mg、とびうお29mg、サバ28.6mg、いわしが29mg程度となっており、魚介には多く含まれている食材が豊富にあります。
食材の種類により、その吸収率には違いがありますが、日本人が一般的に食べる食事からの摂取効率は、およそ60%程度と推測されています。
ナイアシンを摂取する際の注意点
ナイアシンは、その量が不足すると、神経障害や消化管症状、口舌炎や下痢、皮膚障害として赤い発疹などが症状としてあらわれることが多いペラグラという疾患になることがわかっています。
これらは、18世紀に発見された比較的新しい症状ですが、普段から積極的にナイアシンを摂取することが大切です。
また、晩酌などでアルコールを摂取する習慣がある場合は、特に注意が必要で、アルコールを摂取することにより、ナイアシンの減少することがわかっています。
食欲がなくなったと感じたり、怠惰感が出たりしたときは、ナイアシン不足を疑ってみましょう。
通常の生活を送っている限り、ナイアシンを過剰に摂取するという状況にはなりませんので、病院で薬を処方されている場合を除き、過剰摂取は気をつけなくても大丈夫です。