免疫力を高める食べ物や飲み物、栄養素について
免疫力とは
「免疫力とつけよう」とテレビや雑誌でも言われていますが、免疫力とはなんでしょうか?免疫力とは、簡単に言うと自己防衛システムのことです。身体の中入ってきた病気や感染などのウイルスや細菌などの侵入に対して、身体を守るために必要なシステムです。
実際には人間の身体の中にはいくつもの免疫細胞があり、これらが協力して身体を守っています。身体の中では、毎日身体に悪影響をもたらす細胞ができています。しかし、毎日病気になることはありませんよね?これはまさに免疫力があるためです。免疫力は、身体を健康に保つために必要なものなのです。実は人間の体は15歳までに免疫システムが完成すると言われています。驚くことに、20歳を過ぎると免疫機能は下がっていくのです。
免疫力が低くなるとどうなる?
免疫力はストレスや生活習慣の乱れによって低くなります。ここで重要なのは交感神経と副交換神経のバランス、つまり自律神経がうまく機能しているかどうかです。
ストレスが多い状態の時には、交感神経が優位になりすぎて副交換神経のはたらきが弱くなります。副交換神経は内臓や免疫の機能を保つはたらきがあるため、交感神経が優位になりすぎると、免疫力が低くなってしまうのです。免疫力が低くなると、病気にかかりやすくなったり、花粉症やアトピーなどのアレルギー症状が出やすくなります。
また、肌荒れや下痢、易疲労性がみられることもあります。病院に行くほどではなくても、「最近、疲れやすいな」「最近、体調子が良くないな」と感じたときには免疫力が低下しているかもしれません。
免疫力を高める食べ物
免疫力を高めるには腸内環境を整えることが重要です。
免疫細胞の6割は腸内に存在していると言われており、身体の免疫力を高めるために重要な役割を果たしているのです。腸内の免疫細胞の中でも善玉菌を増やすことが必要です。善玉菌を増やすには、善玉菌のエサになるものを摂取しましょう。善玉菌=ヨーグルトなどの乳酸菌を思いつく人も多いと思いますが、実は乳酸菌自体が善玉菌なのです。
また、乳酸菌のほかにも味噌や麹、納豆などの発酵商品に善玉菌が多く含まれています。和食と食べることで、知らず知らずにのうちに善玉菌を増やすことになっていたのです。その他免疫力を高める食べ物としては、オリゴ糖を含む、ごぼう・玉ねぎ・バナナや、食物繊維が豊富な豆類やきのこ類がオススメです。
特にきのこ類に含まれる食物繊維は人間の酵素では分解できないため、大腸まで運ばれて善玉菌のエサになります。その結果、腸内環境を整えて免疫力アップにつながるのです。
免疫力を高める生活習慣
食事以外にも、免疫力を高めるためにオススメの生活習慣があります。適度な運動習慣、体温を上げる、ぐっすり眠る、よく笑うなどがあります。
適度な運動は、血液の循環を促進して免疫を高めることが期待されます。運動の負荷は、心地よいと思うくらいの程度がおすすめです。きつい運動によってストレスになったりすることは避けましょう。
また、運動によって体温をあげることにもつながります。体温が1度下がると免疫力は30%も低下すると言われています。運動と合わせて、冷たいものばかり飲まないなども心がけると良いでしょう。体温を上げる食べ物として、生姜や唐辛子、にんにくやサバ、アジなどがあります。反対に身体を冷やす食べ物は、そばや小麦、豆腐や牛乳、コーヒーなどがあります。
さらに、笑うことで免疫力がアップすることは近年の研究でも明らかにされています。テレビや雑誌で見たことがある人も多いことでしょう。実は、作り笑いでも効果が期待できるので、1日1回は鏡を見てやってみたり、笑いヨガというものもあるのでぜひやってみてくださいね。